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No.236あらゆる政策にジェンダーの視点を

(09.03.13)

 「介護保険制度 殺人防げず」(毎日新聞3月3日朝刊)と
いう記事に、目が留まりました。
その記事には、「06年?08年の3年間で報道した介護殺人・
無理心中(未遂を除く)は計97件で、年間30件を超えるペース」
「3年間の加害者側の内訳の約7割(70件)が男性。
年代別で65歳以上の高齢者が加害者の4割(44件)を占めた」
と報道されていました。また、ここ10年ほどは年間3万人
を越えると問題視されている自殺者の70%以上が男性である
実態も含め、これからの時代をどう乗り越えていくかを、
ジェンダーの視点で問い直す時なのだと思います。

 高槻市女と男のつどいが2月15日に開催され、「人生100年を
生きる女と男の覚悟」といったタイトルで樋口恵子さんのお話を
お聞きしました。このつどいは高槻市立男女共同参画センター
の登録団体と行政が実行委員会を形成し、NPOと行政との協働
で開催したイベントで、現役で頑張っておられる大先輩の樋口さん
のお話から元気を頂きました。印象に残ったのは次のような話です。

 「人生100年となった今、これまで人類が経験したことのない
超高齢化時代が到来しています。その時代にあって、もうすでに
めずらしいことではなくなっている老老介護についても、
男女共同参画の視点で取り組んでいく必要があります。」
誰も経験したことがない時代の到来で、古き良き家族像として
「嫁役割」「夫役割」などと時代錯誤なことをいっている場合
ではないのだということです。

 私事ではありますが、私の実母は77歳・義母79歳でそれぞれ
一人暮らしをしています。義母の方は2年ほど前から認知症を患い、
今ではデイサービスと配食サービスのお世話になりながら、私の
夫である息子が中心に母の世話をしており、老老介護とまでは
言わないまでも、これから先を多少憂いながら私も抱え込み
すぎないようできることはやり、公的サービスの有難さを
実体験しているところです。

 未だ、子育てや介護、障がい者介助などをジェンダー規範に
おける「家族役割」に押しつけ、就労などの問題を「自己責任」
だと主張する政治家が目につきます。確かに「家族」は最も
機能しやすいコミュニティであり、大切なセーフティネットの一つ
だとは思いますし、私自身も「家族」とともにすごす時間が大好きです。
でも、子どもや若者の人数が減り、超高齢化時代に伴う財政赤字、
その上で家族形態や社会ニーズは多様化し地方分権が推し
進められている現代社会において、性別における「役割」や「責任」
の強化は、弱い立場にいる人をさらに追い詰めていく
だけのことと危惧します。

 ジェンダーの視点であらゆる分野を検証しなおし、政策や教育を
組み立てなおすことが必要なのだと思います。
2009年度SEANでも、よりいっそうの取り組みをと思っていますので、
ご協力・ご参画の方よろしくお願いいたします。

                      2009年 3月13日 かえこ

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