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No.67女性の社会進出!?

(03.08. 1)

 最近は、講演やワークショップ依頼以外に原稿依頼や対談などの依頼も舞い込んで
くる様になりました。

 さて本日、滋賀県にある淡海ネットワークセンター(http://www.biwa.ne.jp/~ohmi-net)
の情報誌「おうみネット」9月号特集記事の対談を仰せつかりました。
 対談者はNPO法人びぃめ?る(http://www.bmail.gr.jp/)代表の小川泰江さん。
夫の転勤で滋賀県に転入してきた当時生活情報が手に入らず、何とか必要な人に
必要な情報を届けたいとの思いで情報誌を発行しておられるとのこと。
ペーパーやWEB上の編集の仕方など技術的な部分は「プロやんかぁ?」って納得。
「うちにもそういう技をもった人が参加してくれるか、育ってくれないかなぁ?」なんて
ちょっとうらやましくもありました。

 元気な女性や活動に出会えると、私もパワーやヒントがもらえ元気が出るのですが、
どこも同じく人件費や運営費捻出のための財源確保に苦労している実態に、抜本的な
解決方法もなく頭の痛い現実にため息が出てしまいます。

 さて、詳しい対談内容は「おうみネット」を手に入れてもらって読んでいただくとして、
「女性の社会進出」という言葉について考えるきっかけを頂きました。
以前あるシンポジウムのシンポジニストとしてお招き頂いた時にも「家事・育児は
社会参加にはならないのか?」といった質問を頂いたことがあります。
 みなさんは「社会進出」「社会参加」といった時、その「社会」っていった何をさすと
思われますか?
 私は、人は生きてそこに存在するだけで、社会を構成している一員であると考えています。
例えば、社会の流れに無頓着で新聞にも目を通さず意見ももたない、投票などにも行かない
としても、無自覚のうちに今の社会の問題を肯定し、温存していく意思表示をしてしまっている
ことになるわけです。
 また、「社会」は経済活動だけで成り立っているわけではなく、日常生活レベルから
子どもたちへの教育、自然環境保全や社会的弱者へのサポート、政治活動など幾つもの
営みで成立しているわけです。現状では、性別によって役割のバランスに偏りがあり、
今の経済中心主義の世の中に於いては、多くの女性たちは「社会」から切り離された、
すなわち経済活動や様々な決定機関から切りはなされた所に生きていることが多く、
「社会進出」「社会参加」という言葉が用いられてしまうのだと思います。
 「おとうさん、子育てに参加しましょう!」という呼びかけに私は違和感を感じています。
それは、すべての大人は子どもたちの未来に責任を持つべき存在だと思っているからで、
ましてや父親となると参加レベルの話ではないと思うからです。
それと同じように、社会は「進出」するものでも「参加」するものでもなく、成り立たせている
一人として責任を持つべきものなのだということを再確認しました。 

 個人として生き、そして集団として共存する時、どれもなくてはならない営みで、性別による
営みのアンバランスから生じる権力や支配の構造を崩すべく、個人がバランスよくいろいろな
切口の営みの情報を得ながら、自ら生き方を選び責任を果たしていく社会になればと
思っています。
                       2003.8.1 かえこ

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