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No.74"ジェンダー"が子どもたちにもたらす問題を考える!

(03.11.15)

 昨年度中学2年生252名に実施したアンケート結果を見ると、「『女らしく』
『男らしく』しなさいと言われたことがありますか?」という質問に対し、
「はい」と答えたのは女子が68人(53%)男子が39人(32%)で、女子の方が
多いという結果がでました。
 昨年度ならびに今年度実施している中高生を対象にしたG-Freeの授業で、
それぞれの性別によって期待されることを書き出してもらうと、女子の場合は
「お行儀良く」「言葉づかいに気をつける」「お手伝いをする」といった内容が多く、
男子の場合は「強く」「泣かない」「負けない」「仕事をする」といった従来の
古典的な内容が多くでてきます。
  「『らしくしなさい』と言われた時、どんな気持がしますか?」という質問に対し、
女子は「恥ずかしかった」「できないものはしょうがない」、男子は「『女みたい』と
言われるよりまし」「もう男らしくしているのに」などのコメントが書き加えられて
いました。
 いわゆる「男らしい」男性は女性たちから、そして同性である男性たちからも
賞賛され、多くの場合社会的にも認められる位置を獲得します。
 では、いわゆる「女らしい」女性はどうでしょうか?
男社会からは受け入れられはしますが、同性の女性たちからは受け入れられない
場合も多く、その価値観は男性社会の視点であることがわかります。
ゆえにジェンダーから女性同士の対立が生み出される訳です。

 昨年度のアンケート調査をさらに分析してみると、「らしくしなさい」と言われ
ているのは、男子よりも女子の方が多いにもかかわらず、「らしくなりたい」と
思っているのは男子の方が多く、その結果から「男らしさ」は能動的な
肯定メッセージであることが伺えます。
 さらに、そのメッセージを受け入れた男子は「社会には性別による『らしさ』が
必要である」と考える確立が高くなり、「世の中に必要である」との見解は、
性別による「らしさ」にとらわれない生き方をする人、例えば同性愛者などの
マイノリティへの差別意識が高くなる傾向がアンケート調査から読み取れました。

 多様な生き方や考え方があることを認め合う「ジェンダー・フリー」の概念は、
「女らしさ」や「男らしさ」を否定するものではなく、画一化されることで生じる
偏見や差別や支配構造をなくし誰もが安心して命をまっとうできる社会を
築き上げることです。 

 SEANは12月6日・7日に実施される子どもの権利条約フォーラム2003inかわにし
の参画団体として分科会3を担当します。昨年度実施したアンケート内容の
報告ならびに、現在実施しているG-Freeプログラムの内容を通して「ジェンダーと
子どもの自尊感情」「ジェンダーと暴力」など子どもたちへの人権教育としての
ジェンダーフリー教育について考える場を持ちます。

 参加費はおとな1,000円(2日間有効)子ども(18歳未満または高校生まで)は無料。
参加申し込みはSEANでも受付けていますが、下記のHPからもお申込みいただけます。

●かわにし子どもの人権ネットワーク事務局
 http://www.eonet.ne.jp/~kawanishi-kodomo/forum2003/
 kkodomo@ares.eonet.ne.jp
 郵便振込口座 00950-7-264557
 口座名義 「子どもの権利条約フォーラムかわにし」

 子どもたちが誰も被害者にも加害者にもならないですむ社会を、対立が生まれた時に
暴力以外の方法で解決していける社会を模索するために、ぜひたくさんの方の参加を
お待ちしています。

  2003.11.15 かえこ 
 

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