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No.76年の瀬に思うこと

(03.12.16)

 川西の子どもの権利条約フォーラムや、SEAN主催の絵本連続講座も無事に
終わり、なんだか少し肩の力が抜けつつも、中高生を対象とした「ジェンダー」
に関する調査報告書と、 第2弾「絵本100冊読んで見えてきたもの」報告書の
2冊の作成がこれから本番にさしかかることや、来年度の事業計画や予算案にも
思いをはせつつ、気ぜわしく追い立てられるような師走を迎えています。

 1年を振りかってみると、12月現在で正会員70名、賛助会員178名、計248名の
会員数となり、確実に大きくなっていく組織に少し戸惑うこともあります。
 そして、たくさんの人との出逢いや関わりには、共感だけではなく葛藤や対立も
存在し、それをそのまま受け入れていくことが視野を広げエンパワメントに
つながっていくことを、この1年でも改めて実感しました。

 また、SEANが取り組む「ジェンダー」(社会的・文化的に作られる性差)の問題は、
あまりにも日常化されすぎており、誰もがその問題において加害的側面も被害的側面も
持ち合わせている当事者であることから敬遠されることもあり、この問題を伝え広げる
ことの難しさも実感しています。
 ですから、13分科会が同時開催された先だっての子どもの権利条約フォーラムの
SEAN担当第3分科会「ジェンダーってなぁに?」に何人の方が参加して下さるのか
心配もしましたが、男性7名を含む30名が集い、参加された20代男性からこんな
感想をお寄せいただきました。
 「今日はありがとうございました。正直、あんまり乗り気で参加したわけでは
ありませんでしたが、とても勉強になりました。また、こういう機会があればぜひ
積極的に参加し、勉強していきたいと思います。」
 「乗り気がしない」、とても正直な表現です。特に男性の場合「後ろめたさ」を
感じさせるニュアンスもあり、「ジェンダー」や「男女共同参画」といった学びの場へは
足が遠のくことは無理からぬことです。

 家庭や学校、社会から期待され身にまとう性別による「らしさ」は、男性の場合
自己形成を促す上で能動的肯定的メッセージが多く含まれますが、抑圧になることも
多々あります。
 女男を問わず、身にまとってきた「らしさ」に疑いの目を向け、自分自身と向き合う中で、
どんな価値観にとらわれ、どんな生きにくさを抱えているかを問い直してみる。
 自己否定を生み出しているとらわれは何か、生き方の選択肢を制限している考え方は
何か、その考えで他者を否定したり抑圧してはいないか、そして性別による「?らしさ」
にとらわれるあまり差別や偏見や暴力的解決方法をとってはいないか。
 日常のあたり前や無意識の中の意識をたぐり、一旦学習してしまった価値観を
白紙に戻し、わたしやあなたのありのままの違いを認め合い信頼しあえる力を
よみがえらせること、それがSEANのめざす方向性です。

  生きにくさを抱えているあなたとわたし
  自分を否定せざるを得なかったこれまでを
  ここで人と出逢い ここで共感を得
  ここで葛藤し 行きつ戻りつしながらも
  仲間を信頼し あるがままの違いを
  共存する力を育むこと
 
  2004年もそんな出逢いの場、葛藤の場を提供したいと思います。
  どうぞ、末永くお付き合い下さいますようよろしくお願いいたします。
                               2003.12.16  かえこ

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