(10.07.11)
早いもので、もう7月ですね。
事務局は09年度から10年度への切り替えも、まだ完璧とはいえない状況なのですが、
10年度事業は着々と前に進んでいます。
10年度事業として、(1)「とんがらし」は(財)子ども未来財団の
「子育て支援者向け研修事業<小規模研修会>」、
(2)「G-Free」ではクレオ大阪東の「エンカウンター制度」の助成が決まりました。
(1)子育て支援スタッフ養成講座 11月の3日間・5講座
―コミュニケーションが苦手な学齢期の子どもたちへの理解と支援―
子どもをとりまく現状・課題・支援方法・体制づくり・NPOの役割など
(2)クレオエンカウンター制度「教育委員会との協働による児童への
アンケート意識調査報告書発行と男女共生教育の実践報告」
09年度に、高槻市市民協働のまちづくり事業を実施しました。
教育委員会との協働で、小学校5校で児童を対象にジェンダーに関する事前意識調査と、
DVD教材を活用した出前授業実施後の意識調査を実施し簡単な分析を行いました。
今回のエンカウンター制度の助成では、その調査分析を報告書としてまとめて発行し
啓発ツールとすること、報告会の実施などを盛り込んでいます。
男女平等は進んでいると言われる昨今ですが、子どもたちの意識には
「女の子」「男の子」といった性別によるすみ分けや固定概念が強く刻み込まれています。
そのことが劣等感や敵対心、差別意識や嫌悪感などにつながっていることが
子どもたちの自由記述からも読み取れます。
教育現場で、ジェンダー(男女)平等教育に取り組むとなると、とかく
「男女混合名簿」「『さん』付けで呼ぶこと」「色分けしない」「女の子たちへのキャリア教育」
などといった手段に目がいきがちです。
しかし、ジェンダー平等教育とは、人権、すなわちアイデンティティの確立や
自己決定権の享受に関する教育であることを再確認する必要があります。
<めざすべきジェンダー平等教育>
子どもたちのエンパワメント、カテゴリ分けすることで生じる関係性の修復、
性別にとらわれない将来像を獲得し視野や可能性を拡大することなどをめざし、
子どもたちにジェンダーについて考える授業を提供するとともに、日常の関わり方を見直す。
・「性」を「個性」の一つとしてとらえなおし、一人ひとりの「性」を 人権として位置づけ、
個の違いを認め尊重する
・世の中に蔓延するジェンダー概念を読み解く力をつける
・性別を集団化させることで生じる固定的なイメージから、子どもたち一人ひとりを
解放する SEAN「G-Free」では、継続的にジェンダー平等教育に取り組み、
子どもたちの現実を把握し、一定の方向性がまとまりつつあります。
上記助成事業以外にも、下記のような主催事業が続きます。
ぜひ、講座に参加し、共に学び、啓発者・実践者の一人になってください。
詳細は事務局まで。
1)EDU☆COLLE2010 多様な教育の博覧会
日時 2010年8月1日(日) 場所 YMCA学院高等学校(大阪・天王寺駅から徒歩5分)
SEAN「G-Free」が、講座を開催する予定です。 詳しくは、お問合せください。
2)次世代の子どもたちへの大人の責任力!
GCR@SEAN第2回認定講座(Gender Sensitive Child Hu-Rights)
子どもの育ちの中の人権を保障するために、ジェンダーの視点・大人の責任について
ともに学び・気づき・考える12時間の認定講座。
第1回では15名の方が、終了認定を受け、その後の地域での活動に活かされています。
8月21日(土) Step1・2&22日(日)Step3・49:30―16:30
高槻市立生涯学習センター3F 第1会議室受講料 12,000円
先着順定員20名トレーナー 遠矢 家永子
*修了認定証が発行されます
*修了生は、「とんがらし」ワーカスタッフや「G-Free」のワークスタッフとして
活動することもできます。
3)平成22 年度「男女共同参画のための研修と実践の交流推進フォーラム
(NWECフォーラム) ワークショップ開催 8月28日(土)
4)実践者養成 集中講座 すぐに使える教材を使ったジェンダー平等教育
9月11日(土)高槻市立総合市民交流センター4F 第4会議室
<Step1> 9:30-12:30 小学生対象DVD教材活用プログラム
・アニメ映像などを含む、DVD(18分)を活用した楽しい45分授業。
受講料 11,500円(上映権付きDVD教材費含む)
<Step2> 13:30?16:30 3歳?8歳対象プログラム
・パネルシアター・手遊び・ロールプレイの楽しい50分授業。
受講料 3,500円(冊子教材費含む)
*先着順定員 各25名 教材は、自由に使用できます。
Step2のみの受講は認められません。