教育部門「G-Free」
出前授業
大切な3つの柱
SEANの教育プログラムには、3つの柱があります。
◆第1の柱 セルフ–エンパワメント ~力を信じ一歩、ふみだそう!~
子どもを教える対象としてではなく、力を持つ主権者ととらえ、子ども自身がセルフ–エンパワメントできることを第一歩とします。子どもによる自己尊重、自己選択、自己決定と、失敗も含めた結果の獲得から人権力を高めエンパワーします。
◆第2の柱 多様性の尊重と共生 ~ステキなちがい ともに生きよう!~
子ども一人ひとりは、異なる存在です。男女分けによる差別、できるできないでの優劣や、LGBTQ+など少数派を差別することなく、子ども一人ひとりのありのままを尊重し、その関わり方の体験を通して、違いを共生することの豊かさを学びます。
◆第3の柱 非暴力による関係(社会)づくり ~人として 強くやさしく!~
「男は強く、女はやさしく」といったジェンダー規範は、未だに存在しています。男の子ジェンダーは、弱みを見せず泣かずにやり返す、弱いものを支配し強く見せようとする加害性へ、女の子ジェンダーは我慢してでも相手にやさしくしようとする被害性へとつながり、暴力の連鎖を生み出しています。ジェンダー規範ではなく、多様な違いで対立が生まれても、決して自分や他の人のこころとからだを傷つけない人権規範<人として、強くやさしく>生きることの重要性を学びます。
スタッフも目の前にいる子どもの力を信じ、尊重し合える関係を築こうとする姿勢で授業を進めます。ジェンダーのとらわれに気づき、あるがままの自分や仲間を受容し、尊重し合う体験の中で、子どもの人権力を高めエンパワーすることをめざします。
《依頼に応じて内容を組み立てることができます》
ジェンダー平等教育・(デートDV・いじめ・性暴力など)暴力防止教育・セクシュアルライツ教育・キャリア教育など。
年齢別プログラム内容
▼未就学児対象「ジェンダーに気づこう!」
- 対象:3~8歳 幼児〜小学生低学年
- 所要時間:50分程度
- 主な内容:
(1)けんり(絵本)
(2)ジェンダー
(パネルシアター「女の子・男の子 どっちがどっち?!」)
(3)いろいろな気持ち(手遊び)
(4)強さとやさしさ(ロールプレイ) - 参加人数:10名〜20名
- スタッフ:2名
学生対象「みんな活き活きプログラム」
- 対象:小学3~6年生(最適4年生)
- 所要時間:45分×2時限
- 主な内容:
(1)人権・ジェンダーについて(クイズ・動画視聴・言葉カード)
(2)感情・セクシュアリティ(感情サイコロ)
(3)強さとやさしさ~ジェンダーと権利の違い~(ロールプレイ) - 参加人数:1クラス単位(40名まで)
- スタッフ:3名
▼中学生対象「対等な関係って?デートDVについて考えよう」
- 対象:中学生(最適2年生)
- 所要時間:50分✕2時限
- 主な内容:
(1)人権・みんな違ってみんないい・バウンダリー(アクティビティ)
(2)ジェンダーと暴力・女性性の商品化(クイズ)
(3)恋をしたその時は・暴力の種類・加害と被害の特徴
(4)対等と支配の違い・自分にできること(グループディスカッション)
事前に意識調査アンケートを取り、データを入力したパワーポイントを視聴しながら加害や被害につながるジェンダー規範について学び、グループディスカッションなどで参加を促します。 - 参加人数:1クラス単位(40名まで)
- スタッフ:3名
▼教職員及び大人対象
出前授業を実施した学校には、放課後研修をあわせて実施するようお勧めしています。
また、それ以外の夏季研修等でも研修は提供しています。
- 対象:PTAや教職員及び子どもと関わる大人
- 所要時間:1時間~必要に応じて
- 内容:
ジェンダーに関する人権教育の実施内容と、その必要性 - 参加人数:10〜150名
- スタッフ:1〜4名
受講料及び研修料
基本料金(予算等まずは、ご相談ください)
授業1クラス 30,000円
(別途:交通費実費+消費税)
大人研修 30,000円
(別途:交通費実費+消費税)
ご感想
▼出前前授業参加者の感想から
- 最初は、ぼくは男の子はブルーで、女の子はピンクだと思っていたけど、今日の授業で見方がかわりました。男の子は泣くなって言われるけど赤ちゃんの頃は皆、泣いているから、ジェンダーでこれは女の子のだからいやだなーじゃなくて、自分に自信を持ちたいです。あと、だれにも幸せになる権利はあります。(小学4年)
- 恋人関係の時から、被害者の人も加害者の人に思い込まされていることがたくさんあるんだなと思いました。デートDVのこと以外でも大事なことをたくさん知れたので、これから大切にしていきたいと思いました。(中学2年)
- 相手に支配されて、自分の意見を言えなくなり、そもそもそれがあたりまえだと思って自分の意見が持てなくなったりするのは怖いと思いました。なので、私も自分を大切に、相手を選んで生活しないとなと思いました。心の境界線というのがあるのが初めて知ったので印象に残りました。頼りになる助けてくれる大人がそばにいる大切さも学ぶことができました。私は「女だから~」と言われたことがないので、いい環境で育ったんだなと思いました。被害者や加害者にはもちろん傍観者にもならないように聞いた話をいかして毎日を過ごします。(中学2年)
▼教育セミナー参加者の感想から
- 学校は閉ざされた世界で、社会の情報をたくさん取り入れたい。教員以外の講師が来てくれることはすごく刺激になる。(教員)
- まだまだ、日頃自分にも「決めつけ」ている部分があるのではと改めて考えさせられた。どんな切口であろうと、ひとり一人の「生き方」にせまることは子どもたちにとってとても大切。今後もジェンダーに関する人権教育に関心を持っていきたい。(教員)
問合せ・申込み
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