対立を力に 批判を共感に あきらめを希望に
対等な関係を築き 新しい時代を切り開こう
あなたと出逢い あなたと共に...
<誕生のきっかけ>
1994年から高槻市委託女性学級「かまどねこの会」は、年間10回程度の学習会を開催していました。1997年の頃、学習会に子どもを連れて参加する受講生が増え、保育が必要になったことをきっかけに、「ネットワークステーションとんがらし」を結成しました。<女性たちのエンパワメント>
当時、子育ては母親の責任、母性の名の下で無償で行うものといった考え方が根強くありました。また、一旦専業主婦に納まった女性たちは、子育てが一段落ついた後再就職をめざしても、今まで担ってきた家事・育児はキャリアとしては認められず、家庭だけに納まる中で、自らの労働対価を受け取るだけの自信をなくしてしまうという状況が見られました。そんな中、家事・育児をキャリアとして認め、子どもを預ける側も・預る側も相互のエンパワメントとなるよう会員相互扶助として、有償の保育システムを確立しました。 また、母子密着型の子育てに陥るということは、子どもしか視野に入らず、過干渉となり子どもを所有物扱いしてしまうといった問題も生じているようでした。そんな母親たちが自ら一歩踏み出し、自分の人生を活き活き生きることが、子どもたちの育ちにも良い影響となっていくことを活動の中で実感し始めました。それは、子育ての責任を母親にだけ押し付けるのではなく、地域のすべての大人たちの責任として捉えなおすことでもありました。<誰もが活かされる社会の実現>
そのように、SEANの取り組みは「ジェンダー」をテーマに広がっていくこととなり、2001年には法人格を取得し、名称もSEAN(Self-Empowerment Action Network)と改め、JR高槻駅前に事務所を開所しました。Self-Empowerment Action Networkとは、「自らの力を信じ一歩踏み出すことで行動し、つながりながら互いにエンパワメントしていきましょう」という意味です。現在(2009年)では学校などでの出前授業請負いや、調査研究、相談事業などにも取り組み、全国的な活動へと広がっています。