ブログで報告したい事業はいろいろあるのですが、なかなか時間がとれずにいます。
事業関係者で、記事になることを楽しみにしてくださっている方がいたら
申し訳ないと思いつつ、その中からご紹介を1つ。
2010年度SEANでは、クレオ大阪東のエンカウンター制度事業の助成をいただいています。
まずはじめに、調査報告書を発行しました。
「小学生が考える女の子と男の子」&子どもをエンパワメントする授業の効果
一人ひとりの大切なこころとからだ
A4判24 800円 以下から申込可
http://npo-sean.org/tr-store/内容については以前にもこのブログで紹介しましたが、
DVD教材を活用した授業を実施する前の小学生の事前ジェンダー意識調査と、
実施後の意識調査の比較、また中学生のジェンダー意識調査の比較などです。
助成の審査会からの条件として、その報告書100冊を無料配付し、
大阪市に還元するという内容が盛り込まれれました。
そこで、配付するなら大阪市内の学校教員のみなさんに、
ぜひとも配付したいとお願いし、内容説明ができる研修会という場での
配付を希望しました。
こちらの思いを受けて、大阪市教育委員会ならびに教育センターに足を
運んでくださったクレオ大阪東の館長さんをはじめとするみなさんの
ご努力もあって研修会が実現しました。
12月9日(木) 3:30?5:00 於:クレオ大阪東
人権教育推進教職研修・(全区合同)地域研修会
男女共生教育研修会
子どもの自尊感情とジェンダーのとらわれ
―子どもたちを被害者にも加害者にもしないために―
参加:約60名
時間を延長して、活発な意見交換も行われ、有意義な研修会となりました。
男女平等教育は進められていると考えられている昨今、
子どもたちのジェンダー意識を調査すると、決して進んでいるとはいえず、
むしろ後退しているかもしれないといった実態が見えてきます。
ジェンダーの再生産の何が問題で、どんな取り組みが必要か、
そこの共通理解が進んではいません。
ジェンダー規範は権力意識・構造と結び付き、暴力を容認し、
あるいは肯定する考えと直結しています。
ジェンダー規範から人権規範へ。
性別による分断と支配構造ではなく、個の多様性を尊重する共生社会を
私たち大人も子どもたちと一緒に学んでいく教育をこれからも実践していきたいと思います。