(11.05.10)
人権学習シリーズ Vol.7
見えない力 つくりかえる構造
編集◇財団法人大阪府人権協会
発行◇大阪府府民文化部人権室
2011年3月発行
人権に関する学習プログラムの詳細を、
丁寧に紹介した冊子です。
昨年度、私はこの冊子の作成委員にとお声かけいただき、
2つのプログラムを書かせていただきました。
1.大人が持つ力?【保護者編】
子どもの権利ってなんだろう?
2.大人が持つ力?【支援者編】
異なる家庭背景に必要な支援とは?
大阪府内の公共施設に配られたので、
自由に手にとって見れるし、
紹介されている7つの学習プログラムは、
すべて自由に使うことができます。
もちろん、ファシリテーターの初心者が使いやすいように、
工夫して詳細が記されています。
この冊子を作り上げるまで、何度となく編集会議が
開催されました。
最終的にプログラム化されたテーマは下記の通り。
・左利きというマジョリティ
・大人と子ども??
・DV??
・格差社会
・「ふつう」であろうとする排除
作成委員のみなさんの人権意識は高く、
わたし自身もたくさんのことを学ばせて
頂いたというのが実感です。
栗本敦子さん<えふらぼ>
杉本志津佳さん(フェミニストカウンセリング堺)
肥下彰男さん(西成高等学校教員)
それぞれに人権視点で、第1戦で活動されている
みなさんの言葉には重みがあり、刺激的でした。
社会構造の中に、数々の力関係が存在しています。
力は単純に力に過ぎず、その力関係をどう使うかが問われています。
権力を使って不公正や搾取を行うのか、
構造上の弱者のエンパワーのために力を発揮するのか、
その力の使いようによって、世の中の構造は大きく
変革していくはずです。
「つくりかえる構造」という副タイトルには、
私たち一人ひとりが見えない力を持っていて、
その力によって構造はつくりかえることができるという
作成委員ならびに編集担当の人権協の職員のみなさん、
発行担当の府職員のみなさんの思いが
込められています。
配布場所等は、
財団法人大阪府人権協会もしくは
大阪府府民文化部人権室まで
お問合わせ頂ければと思います。