「高槻市子どもみまもり・つながり訪問事業」いよいよ始まりました。
この事業は高槻市からの受託事業で、期間は2021年7月から2022年1月末までで、委託されたのはSEANと(一社)タウンスペースWAKWAKの2法人です。
新型コロナウイルス感染症の影響による外出機会の減少等から、市では、家庭で子どもを養育している子育て家庭の孤立を防止し、安心して子育てができるように、「高槻市子どもみまもり・つながり訪問事業」を実施する運びとなりました 。
(高槻市HP参照http://www.city.takatsuki.osaka.jp/kakuka/kodomo/kosodat/index.html)
対象家庭は令和3年6月1日時点において3歳から5歳児の未就園のお子様がいる家庭。 申し込みは不要で、対象者にはこちらから事前に郵送で案内しています。子育て支援サービスや育児に関する情報の提供、子育ての悩みなどの相談に応じていきます。また家庭養育やお子様の学びに活用していただけるよう、お子様の年齢に合わせた絵本を直接お渡ししています。
訪問を担っているのはサポート部門「とんがらし」のワーカーです。新規登録の方々と共に3日間6講座の研修を重ねました。研修内容は、SEANの事業や大事にしている事等、事務局長中村の説明から始まり、高槻市子ども未来部子育て総合支援センター職員から、「市の子育て支援と『カンガルーの森』の取り組み」について学び、子ども保健課保健師から「子育て世帯を訪問する時の留意点、観察のポイント」を、元社会福祉協議会職員であり、社会福祉士、本事業責任者でもある金子芳恵から、「地域で子育てを支えることについて」の大切さを。そして、フェミニストカウンセリング堺の加藤伊都子さんをお迎えしてSEANが最も大事にしたいジェンダーの視点を中心に、「コロナ禍における母親の不安と子育て?ジェンダーに敏感な視点で読み解くDV等及び傾聴について?」、最後SEAN小川理事長より「ジェンダーやセクシュアリティに敏感な支援者になるための基礎知識、及び、事業を遂行するための心得について」でした。その後、訪問シュミレーションを何度も繰り返し、意見交換したうえで、実際の訪問へと向かいました。
20年間の経験で学んできた、寄り添うことの意味や、一人ひとりの子ども、保護者との向き合い方、また関係団体との連携を深めてきた実績を基に、地域でひとりも取り残さない、寄り添い支援をしていきたいと考えてきました。この事業を通じて、市が行っている子育てサービスの情報が1人でも多くの子育て世代に届くよう、また、困った時には「助けてくれる人がいること」「サービスがあること」を伝えられるよう、そして、子ども支援・親支援の輪を広げることを視野に入れて事業を展開していきます。 (理事・事務局長 中村淑子)