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No.238キーワードは「居場所」と「役割」(no.238)

(09.05.22)

soukai2009-HP.jpg 昨日、会場使用の「自粛要請」を押し切って、SEANの総会を開催し、

無事終了いたしました。年に一度、会員が集まる大切な総会ですし、

延期できる日程的な余裕もない現状での決行ですが、万が一、感染者が

出ようものならお叱りを受けるような選択ですので、多少なりとも覚悟が必要でした。

  ニューヨークで開催された「模擬国連」に生徒を送り出したことで、

新型インフルエンザに感染させてしまったと、学校長による「謝罪会見」が

テレビニュースで報道されていました。

感染者である生徒の謝罪の言葉を受けて、「許可をした私の責任です。」と

学校長が涙ぐみながら謝罪しておられる姿が映し出され、本来は被害者である

はずの人たちがまるで加害者であるかのような扱いを受けている

この異常事態に対して、違和感を通り越し嫌悪感を持ちました。  

確かに、被害が拡大してからでは遅いとは思います。

しかし、人の命の重さは等しく同じはず。

たとえば3日に1人、妻が夫から殺されているDV被害や、後を絶たない児童虐待、

介護・看護に追い詰められての殺人、 1998年以降3万人を超えてしまった

自殺者などに対する予防策にもこれくらい予算も含めて力を入れ、メディアも

こぞって報道して欲しいものだと思っているのは私だけではないでしょう。

 さて、先日、テレビを見ていたら、特別養護老人ホームの取り組みについて

紹介されていました。「認知症の動物が大好きなおばあちゃんに、ぬいぐるみの

お世話をお願いすると、活き活きとそのぬいぐるみのお世話をし、そのことで

脳も刺激を受け、生きる気力を取り戻されます。」

確か、テレビではたとえ認知症で記憶が残らないという状態であっても、

「居場所」と「役割」が必要なのだと話されていたと思います。

 NPOを運営していて感じることは、子どもから大人まですべての人が他者との

関りの中で生きているということ、そして、自分にとっての安心で安全な「居場所」と、

他者との関係の中で活かされる「役割」が必要なのだと常日頃から思っているので、

その内容にとても共感しました。  

 私たち一人ひとり、すべての人に「存在意義」があるのだと私は信じています。

もし、「無用」な人だとレッテルを貼られている人がいたとしたら、多くは社会に

問題があるのだと思います。特に育ちの中で、本来保障されるべき「居場所」や、

「性別役割」などではなく、大人から存在そのものを必要とされるといった「役割」が

奪われていたからなのではないかと想像します。

  第9回総会を終えた今、SEANの存在や活動そのものが、その2つのキーワードと

直結しているのだと実感しました。

SEANだけではなく、多くのNPOが「居場所」として存在しています。

既存のコミュニティには、ジェンダー(社会的・文化的な性のありよう)などの

力関係が温存されている場合も多く、また強制力の低下で機能しなくなっている現状が

見受けられる中、対等な関係性の中で年齢や様々な対象者に応じた

「居場所」や「役割」を提供しているNPOの存在意義は大きいのだと改めて確信しました。

  これからも、息の長い活動を続けていきたいと思います。                         

                                                                        2009.5.22 かえこ

 

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